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 がんばってる団塊人 Vol1. 更新日:2006.12.16
“米水津の地域ブランド” 年間売り上げ50億円
              高橋治人さん(59)「欧州市場向け新たな挑戦へ」

高橋治人さん(59)、団塊世代の先陣を切る1947年(昭和22年)生まれ。人口2、500人ほどの漁業の町、大分県佐伯市米水津(よのうづ)に本社がある高橋水産株式会社、社長で地元水産加工会社16社が加入する米水津水産加工協同組合の組合長でもある。この組合を年間売り上げが約50億円に上る全国有数の地域ブランド産地に育て上げた。 

1971年(昭和46年)、関東の大学を卒業した高橋さんは家業を継ぐことを決意。水産業界を知るため大阪魚市場に就職した。毎日午前2時に起床し3時から12時まで働きどおしだった。高橋さんはこの時、生産から消費までに荷受や仲買などが入る水産業の流通システムに疑問を持ったという。実はこの時の体験がのちに産地と量販店、消費者を直接結び、飛躍的に売り上げを伸ばした“流通業界への挑戦”に活きるのであった。


 高橋さんの水産加工の原点はイワシの追っかけ。昭和40年代、まだ冷凍庫がない時代、
暖流にのって移動するイワシを全国にトラックを走らせて集めた。そして真夏の暑い季節にも丸干しをつくるため“冷風乾燥機”を考案し年間操業を果たした。漁獲量が少ない米水津の海であるがゆえの“逆転の発想”で産地間競争を制し生き残った。

 現在、サバ、アジなど丸干しの原料は市場を通さず漁船と直接契約し調達している。漁船が今、どこの海域で操業し漁獲量があるのか、水揚げする漁港はどこかなどの情報が瞬時にパソコンの画面で分かるようにし、個人や量販店などからインターネットなどで刻々と寄せられる受注(魚種、数量)に応じて運んでくる漁港や日時を決定している。

 

 大量退職が間近に迫った団塊世代と同じ年齢の高橋さんは「自分は生涯現役で定年がないと思っている。(社長、組合長については)いつ後進に道を譲るか思案中だが、まだ若い者にまかせられない」と元気。

 というのも高橋さんはこれからやることがある。マグロの干物、生ハム加工の研究だ。スペインとイタリアから既に輸入品が入ってきており、これがなかなか味がいいという。欧州市場をにらみ、急いで取り掛かりたいと意欲を見せた。
地域ブランドを海外に展開する高橋さんの挑戦は今、始まったばかりだ。


  取材/撮影/文 渡辺隆司

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